筋力トレーニングを行う習慣があることで、ストレス解消に繋がり、さらには自律神経のケアができるなどのメリットが得られるのでメンタル面にも良い影響を与えると考えられています。
その一方で、取り組み方を間違えてしまうと、かえってメンタルに悪影響を及ぼす可能性があります。
この記事では筋トレがメンタルを強くすると言われている理由について解説しながら、行うときの注意点について解説します。
こちらの記事では筋トレとストレス解消について解説していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
筋トレがメンタルを強くする理由
この項目では、筋トレがメンタル面に良い影響を与える理由について解説します。
ホルモンが分泌される
メンタルの不調とホルモンは深く関連があり、思考や気分に働きかけるホルモンの分泌のバランスが崩れることで不調が引き起こされる可能性もあります。
筋力トレーニングを行うと、エンドルフィンやテストステロンといった、メンタルに良い影響をもたらしてくれる脳内ホルモンが分泌されますよ!
筋力トレーニングで分泌されるホルモンは次のものが代表的です。
- テストステロン
- エンドルフィン
- セロトニン
- ドーパミン
テストステロンは男性ホルモンの一種で、活力の源としても作用します。
エンドルフィンやドーパミンは幸せホルモンとも言われており、ストレスが多いと不足しやすくなる傾向があるので、気分の落ち込みや感情の浮き沈みが激しいと感じる人には欠乏しないように意識する必要がありますよ!
エンドルフィンは高揚感をもたらしてくれ、頭をスッキリと冴える覚醒効果があると言われています。
コンプレックスの克服ができる

筋力トレーニングや食事管理を行い、ダイエットやボディメイクを行った結果、コンプレックスの解消に繋がり自分に自信を取り戻すことができます。
また、コンプレックスがあることによって下がっていた自己肯定感が高まることに繋がります。
外見が変わったことだけでなく、コンプレックスを解消するまで努力し続けたことも成功体験となって記憶が上書きされます。
「こんなに大変だったことを乗り越えたんだから、自分ならできるはず!」と新たに何かに取り組む際もクヨクヨ迷わずに決断したり、アグレッシブにチャレンジしたりするときに、成功体験が背中を押してくれるはず。
自律神経を整える作用がある
筋力トレーニングを行い、適度な疲労感を与えることで寝付きがよくなり、睡眠不足の解消に繋がります。
睡眠不足は自律神経(交感神経・副交感神経)のバランスが崩れやすい原因のひとつです。
睡眠不足の状態では、本来優位になるはずの身体をリラックスさせる働きのある副交感神経の動きが悪くなり、活動性を上げる働きの交感神経の動きが活発のままになり、その結果心拍数や不安感が増大しやすくなります。
日々の活動量が少ない人は特に筋力トレーニングを行い、活動量を上げることでも睡眠不足を解消することも自律神経のケアに繋がりますよ!
普段ジムに行って筋力トレーニングを行わない人や、在宅ワークで身体を動かす機会のない人はホームトレーニングに取り組むのがおすすめです。
自宅で行う筋力トレーニングをより効果的なものにするために、こちらの記事もぜひ併せてチェックしてみてくださいね!
自宅で行う筋トレは効率的ではない?効果を高めるために必要なこと3選
筋トレの注意点
ここからは、筋トレに取り組む上での注意点について解説します。
トレーニングに取り組む時間帯や、モチベーションによってはかえってメンタルに悪影響を及ぼすリスクがあるので、注意点もしっかりと押さえておきましょう!
寝る前のトレーニングは睡眠の妨げになる
前述で、筋トレを行いある程度活動量を上げることで寝付きが良くなるため、自律神経を整える効果が期待出来ると解説しましたが、寝る直前にハードなトレーニングを行うと逆効果になります。
交感神経が優位なって身体を休息モードへと切り替えが難しくなることや、トレーニング前後の食事も睡眠の質を下げてしまう原因になるので寝る前のトレーニングは避けましょう。
体型のコンプレックスが強すぎると摂食障害に繋がる場合がある
摂食障害は自分に厳しすぎる人や完璧主義になりがちな人がボディメイクを行うときに陥るリスクの高い精神疾患です。
摂食障害は摂食(食べるなどの食行動)に関わる病気で、その中でも症状ごとに分類されます。
平均体重を著しく下回っている特徴のある神経性やせ症や、衝動的に大量に食べ物を食べて嘔吐や下剤使用で排出行動が見られる神経性過食症・衝動的に大量に摂食するけれど排出行動のない過食性障害に分けられます。
体型の歪んだ認知があると、十分に痩せているのに食事をボイコットしたり、まだまだダイエットしなくてはと過度な運動をしたりして身も心もボロボロにしてしまいます。
摂食障害は自分で改善することが難しい疾患なので、思い当たる症状があれば心療内科や精神科を受診してプロのサポートを受けることがおすすめです。
摂食障害について診断・治療解説(概論)#摂食障害 #過食嘔吐 #神経性やせ症 #神経性過食症 #過食性障害
この記事のまとめ
いかがでしたでしょうか?
最後にこの記事のおさらいです!
- 筋力トレーニングを行う習慣があることで、ストレス解消に繋がり、さらには自律神経のケアができるなどのメリットが得られるのでメンタル面にも良い影響があると考えられている
- 筋力トレーニングを行うことで、ストレス解消に良い影響をもたらすホルモンが分泌される
- 活力の源になるテストステロンや幸せホルモンのドーパミンやセロトニン、覚醒作用のあるエンドルフィンは筋トレで分泌される代表的なホルモン
- 筋トレの成果が出て、コンプレックスが解消することで自己肯定感が高まり、自信に繋がる
- 摂食障害は自分に厳しすぎる人や完璧主義になりがちな人がボディメイクを行うときに陥るリスクの高い精神疾患
- 摂食障害は神経性やせ症・神経性過食症・過食性障害に分けられる
筋力トレーニングは見た目を変えるだけでなく、身体のコンディションを整えたり、メンタル面に良い影響をもたらしてくれたりとメリットが豊富です。
だからこそ、取り組み方に気をつけることで、最大限に筋力トレーニングの良さを結果に活かすことができますよ!
ぜひ、日々のトレーニングの参考にしてみてくださいね。